#08
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消せない名前に、新しいときめきを重ねる
こだわりの中古住宅で見つけた
「上書き」の表札選び
これから暮らす家に、前の人の表札がついている。
中古物件を購入した天田さんの家には、前住人の表札がついていました。
玄関ドア横のパネルに直接彫ってあり、消したり外したりすることはできません。
けれどこの家は、今は天田さんの家。このままでは誤配も心配でした。
「ここに、わが家の表札をつけよう」
そう思った天田さんは、新しい自分たちの表札を彫刻の上に被せることにしました。
今回は、そんな天田家の表札選びのお話です。
- 表札取付時期
- 2024年8月
- 施工者
- ご自分
- 住宅形態
- 中古住宅
- 家族構成
- ご夫妻、お子さま1人
- 品番
- hsm-16
- 本体色
- ブラック
- 書体
- 表英36(細めに調整)、Century Gothic
- サイズ
- 150mm×150mm
- 文字着色
- シャンパンゴールド
中古住宅で悩む「前の住人の表札」問題
1年ほど前にこちらの家に引っ越してきた天田さん。もともと好きだった工務店が建てた家がたまたま中古で売り出されていたのを見つけて決めたのだとか。
外観にも室内にも木をふんだんに使ったこだわりの家は今、築13年が経ったところ。新築のころとはまた違う味わいが増しています。
前に住んでいた人も、ずっとここで暮らすつもりだったので名前を彫ったみたいです。消すことはできないから、上から自分たちの表札を重ねようと思いました
前の住人の表札に「被せる」ための表札条件
取り付け場所がすでにピンポイントで決まっているため、表札の第一条件は「元の表札を隠せるサイズと形」でした。壁から浮かせる手書き風の表札も少し気になったそうですが、それだと前の人の名前を隠せないので却下。
彫刻がある一帯をカバーできるよう、形は四角いプレート型。さらに、天田家の玄関にぴったり収まるサイズ展開と、無機質すぎない素材という条件で、たどり着いたのが“タイル表札”でした。
上から覆って隠す「タイル表札」という選択肢
タイル表札は、素材のタイルに文字を彫り込みます。形状は長方形や正方形などさまざま。大きな特徴は使用するタイルにより、質感の個性がかなり違うことです。釉薬の味わいを感じさせるものや、スタイリッシュで重厚な趣きのものなど、素材ごとに独自の雰囲気があります。
選択肢が多いからこそ、「どれが正解か」は簡単には決まりません。天田さんも「いいのがたくさんあったので、とても悩んだ」と言います。そして、レザーのような質感のAlt(アルト)[ hsm-12 ]と、マットな金属調の表情をもつCALM(カルム)[ hsm-16 ]が最終候補に残りました。
選んだ基準は「家に合うかどうか」と「自分たちの好み」でした。
前の人の表札がある設置場所が、焦げ茶色なんです。色のバランスを考えて、焦げ茶の背景に合わせるなら茶色の表札は馴染みすぎかなと。CALMのブラックの感じがちょうど、しっくりきました
サイズも玄関ドア横のスペースにちょうどよく、必要であればさらにカットもできると知り、天田さんはCALM(カルム)[ hsm-16 ]のブラックに決めました。
茶色の壁に黒いタイル表札が玄関を引き締める
表札のデザインはブラックの本体に、文字色をゴールドで入れることにしました。一つひとつ並べて見ていく中で「これだ!」と感じたそう。
いろいろ見ながら「これは違うね」「これも違うね」と繰り返していきました。その中で「やっぱりいいな」と思ったのが、この黒と金色のスタイリッシュな感じでした
「黒があると空間が引き締まりますよね」と語る天田さん。黒は表札だけでなくインテリアにも、随所に取り入れられています。
何が好きかは普段は自覚していないだけで、もともと自分の中にあるんですよね。うちは「ジャパンディ」みたいに和風と洋風を混ぜたテイストや、スタイリッシュな感じが好き。逆にかわいい系は違う。言語化できない「好き」の感覚が、見比べることでわかったんです
あえて「名字は読みにくく、番地をはっきり」にした理由
名字は手書き風の筆記体書体、その下にゴシック体で番地を彫刻したデザイン。名字の書体は通常よりも、一回り細くしています。このバランスにも、天田さんのこだわりがあります。
手書き風の書体にしたのは、「名字はしっかり読めないほうがいいよ」と人からアドバイスがあって。でも配達はきちんと届いてほしいから、番地は読みやすいゴシック体で。あとは全体のバランスで、名字の主張を抑えたかったので、細く調整してもらったんです
天田さん宅の周辺は、たくさんの家々が並ぶ住宅地です。防犯やプライバシー保護はしっかりしたい。でも、荷物や手紙の誤配達は防ぎたい。そのために名字は一見ではわかりにくい筆記体にし、反対に誤配達防止の番地ははっきり読みやすい書体で入れました。「名前と番地とで書体の雰囲気が違うのも、おしゃれでお気に入りです」と話す天田さん。
表札は工夫次第で、守りたいものと見せたいもの、どちらも大切にすることができます。
ちなみに、漢字にしようとは考えませんでしたか?と伺ったところ、「漢字表記だと“アマダ”と読まれたり、誤読されやすい。だから最初から選択肢にありませんでした」とのお答えでした。
完成した表札を見た瞬間の感想は「完璧」
素材や色、文字の組み合わせなど悩みながら選んだ表札。製作工程に入る前のデザイン画を見ながら、できあがりを楽しみにしていたそうです。表札が完成し、箱を開けたときの第一声は「そう、これこれ。完璧!」でした。
自分たちの理想のフォントやサイズ感、色がすべて、ちゃんと形になっていた。めっちゃときめきましたね。嬉しかったです
玄関への取付けは自分で。CALM(カルム)[ hsm-16 ]は、標準仕様で裏面に両面テープがついているため、届いたその日に貼り付け施工が可能です。
一日の仕事を終えて帰宅すると、すでに暗くなっていることも多いそう。木製のドアに手をかけるとき、玄関灯に照らされた表札の陰影と、細いシャンパンゴールドの彫刻が目に入ります。
週に一回は、表札を見て見惚れています。夜、仕事から戻ると表札がライトアップされていて。家に帰ったら、玄関これなんですよ。すごくいいです
せっかくの家だから、好きを詰め込みたい
天田さんの家は、玄関を開けるとまず、大きな鬼の面があります。旦那様の出身地である島根県の昔からの風習で、家を購入したとき旦那様が「ここは譲れなかった」ポイントだったそう。島根県は神楽の本場。旦那様も、お子さんも舞うことができます。
この家を購入するまでは、天田さんは転勤も多かったことからずっと賃貸暮らしでした。子どもが生まれてから、「帰る家があったほうがいいねと考えるようになった」といいます。せっかく家を買うのなら、好きな家に住みたい。物件を探しているうちに、好きな地元の工務店「OKITA HOME」に出会いました。木をふんだんに使った床やしつらえ、やさしい風合いの塗装の壁はOKITA HOMEの家の特長でしたが、自分たちの予算では手がでない。そんなときにこの家が中古で売りに出されているのを知り、購入しました。
足元に黒を取り入れたソファや、まるで小さな図書館のようなお子さんの本棚。吹き抜けの窓からの光が影を映すリビングの階段。家のあちこちに、天田さんの「好き」があります。そして表札も、その一つ。
中古住宅で表札に迷ったら
天田さんの表札選びは「設置場所が決まっている」というところから出発しました。振り返ってみて一番大変だったところは「サイズの合う表札探し」だったそうです。
取付けられるサイズが最初から決まっていたっていうのが、一番大変でした。お店に問い合わせたら「タイルはカットできる」って知って。私たちのように中古物件で前の住人の表札が外せなくて悩んでいる人は、迷ったらお店に相談すると早く解決できると思います
当店ではメールの他、LINEでのお問い合わせも承っています。もし、「これ、どうなんだろう?」と少しでも迷ったら、お気軽にご連絡ください。きっとお役に立てると思います。




