#07
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看板で伝える、ブランドの思い 自由が丘の花屋さんの古民家オフィス
[フラワーキッチン自由が丘]は主にインターネットでフラワーギフトを販売している花屋さんです。「花暮らし」をテーマに、花や観葉植物、花器などを取り扱っています。
- 表札取付時期
- 2024年12月
- 施工者
- 代表取締役社長 木村様
- 住宅形態
- 会社事務所(古民家リフォーム)
- 品番
- hsm-16
- 本体色
- ブラウン
- サイズ
- 特注(260mm×260mm)
- 文字着色
- シャンパンゴールド
- オプション
- アクリルスペーサー追加
- その他
- ロゴデータai入稿
今回は、東急東横線自由が丘駅から徒歩10分ほどにあるフラワーキッチン自由が丘の事務所に、表札AKIグラスショップのタイル表札であるカルム[hsm-16]を設置していただきました。
事務所の建物は築60年以上の古民家を活用したもので、使い込まれた木のドアや漆喰の壁がやさしく落ち着いた情緒を醸し出しています。


「花暮らし」を届ける、自由が丘の花屋さんの看板
フラワーキッチン自由が丘のお店のロゴは花と窓と人の手をモチーフにしています。そのロゴをもとにタイルに彫刻を施し、看板として仕上げました。
窓越しに見える、手の中の一輪の花。
誰かに贈ろうとしているのか、または、誰かから贈られたところなのかも。もしかしたら、自分自身のための花を楽しんでいるのかもしれません。
そんな暮らしのワンシーンを思わせるロゴは、まるで絵本の挿絵のよう。
人々が紡ぐ「花暮らし」の物語。一人ひとりの「花暮らし」に寄り添って、お手伝いをするーそんなブランドでありたいという思いが、フラワーキッチン自由が丘のロゴに込められています。
今回インタビューにお答えくださったのは、フラワーキッチン自由が丘 社員の眞部さんです。
普段はWebや印刷物、ラッピング資材などのデザインをしている眞部さん。今回の表札づくりでは、オーダーから納品までの一連の手続きを担当されました。


築60年超の古民家をDIYリフォームして事務所に
古民家を事務所として使うためには、かなり大きなリフォームが必要でした。けれどこの建物には、窓枠など細部にいたるまで、もともと粋でアンティークな意匠が数多く残されていました。
それらのしつらえはそのままに古民家の個性を活かしながら、より心地よく使いやすいオフィスへ。フラワーキッチン自由が丘の事務所リフォームは、建物の機能を整えるだけでなく「古き良き」魅力を「今」に繋げる作業となりました。
工事は会社の皆さんがDIYで手がけ、思いを込めながら仕上げていきました。

看板は自分たちの会社のことを伝える目印
リフォーム工事が終わってしばらくの間、玄関には看板はありませんでした。
事務所として稼働しているものの、外から見ると何の会社かわからない、という状態が続いていたそうです。
やがて「ここが私たちの会社だと伝えたい」と考えるようになり、会社の目印となるロゴを入れた看板を玄関に設置することになりました。
アイコンみたいに、私たちがどんな企業なのかを一目で伝えられる目印を玄関に置きたいと思いました。
それがあれば、来訪者や通りがかりの人にこの会社を知ってもらえるし、毎日通う社員も、自分たちのブランドにもっと親しみを感じられるようになると思ったので。
選んだのは、アンティーク風タイル表札「カルム(calm) | hsm-16」
古民家の風情を妨げないように、表札は玄関まわりに馴染ませやすいデザインのものを探しました。
いくつかの商品をピックアップした中から社内で検討し、選ばれたのはタイル表札、カルム(hsm-16)でした。
カルムはイタリア製のプレミアムセラミックタイルを採用した表札で、使い込んだ金属のような重厚感のある表情が魅力です。

ツルッとした素材の表札が多い中、カルムのアンティークな風合いが事務所のコンセプトとすごくマッチしました。
デザイン画が届くと、眞部さんはそれを原寸大でプリントアウトし、設置予定の壁に合わせてみました。
玄関ドアとのバランスや文字の大きさなどを確認しながら、まわりに馴染みつつも埋もれない、ちょうどいい配置を探っていったのです。

看板の裏面にはオプションのアクリルスペーサーを追加して、壁面よりも少し浮かせる仕様にしました。
薄型で軽量なカルムは、標準仕様では専用両面テープで設置場所に直接貼り付けられます。貼り付けるとフラットな印象になりますが、スペーサーで壁との間に空間を設けると奥行きが生まれ、立体感を出すことができます。
表札の存在感を高めたい方や玄関まわりのレイアウトにアクセントを加えたい方に人気のオプションです。
表札の取付けは社長のDIYで
完成した表札がフラワーキッチン自由が丘の事務所に届いたのは、ちょうど年末の繁忙期の頃でした。商品出荷で慌ただしい中、代表取締役社長の木村さんが手早く取付け、社員の方々が誰も気づかないうちに施工が完了していたのだとか。
社長の木村さんによると「DIY感覚で意外と簡単に施工できた」とおっしゃっていたそう。作業中、木村さんがとくに気をつけた点は[傾けず平行を保つこと]と[ドアや照明との間隔のバランス]でした。
表札が届いたとき、すごく嬉しかったです。だから社長も、忙しい時期だったけれどすぐに取付けたんじゃないかなと。接着剤や養生テープを一緒にオーダーしたので、取付けもスムーズだったようです。DIYビギナーはオプションの養生テープ・接着剤もセットで頼むと安心だと思います。

看板とランプが並ぶ玄関先には、落ち着いたアンティークな雰囲気が漂います。
ランプは最初からこちらの古民家に備え付けられていたものだそうです。レトロモダンなテイストがとてもおしゃれ。

事務所の中の会議室は、主にお客様を迎えたり、社員どうしで集まったりといつも和やか。木のやわらかい風合いに囲まれ、なんとも居心地のよさそうな空間です。

廊下に掛けられている帽子やホウキ、長靴は代表の木村さんの私物です。
日々使うことによって増す「用の美」ともいえる佇まいが、事務所の隅々に息づいています。
眞部さんによると「見えていないところは結構、ボロボロな部分もあるんですよ」とのこと。でも、それらも含めたすべてが、この古民家の「雰囲気」でもあります。
築年数が長いので、隙間風や雨漏りもあります。でも、それもこの古民家の持つ雰囲気なので、愛着があります。素材を活かして手入れをしながら長く付き合うという点では、古民家も花や植物とよく似ていますね。
花にまつわる環境を見直す、ブランドとしてのこれから
「暮らしの中で、気軽に花を飾ったり、贈ったりしてほしい」
フラワーキッチン自由が丘は、おしゃれな花を気取らずに買える花屋さんとしてスタートしました。
実績を重ねた今、「花暮らし」のあり方を見直すタイミングを迎えています。
花に携わる仕事は、業務の負担が大きくなりがちです。
作る人や売る人が心地よく働き続けられる環境があれば、商品のクオリティやコストパフォーマンスも、もっと高まっていくはず。
たくさんの人が花を身近に楽しめるようになるためには、働く人の暮らしもまた満たされていることが大切だと、フラワーキッチン自由が丘は考えています。
「花業界全体の暮らしを、心地よく健やかにしたい」
そんな思いから、会社としてのブランディングを練り直し、働きかけを続けているところです。
花の楽しみを人々に広めるところから、生産者や販売者のサポート、花に関わる環境の見直しまで、フラワーキッチン自由が丘の「花暮らし」は、花にまつわるすべての人の暮らしに根を伸ばし始めています。

会社の思いを形にした看板
今まさに、在りかたをもう一度見つめ直しているフラワーキッチン自由が丘。
表札をつけたことで、会社の「パッケージ」ができた、と眞部さんは言います。
何の建物?という感じだった古民家に、ロゴをつけたことで[フラワーキッチン自由が丘]だと誰が見てもわかるようになった。会社としてのパッケージが完成したんです。それが本当に嬉しいです。
花とともに暮らす思いを、看板に込めて
看板は、メッセージを形にするための一つの手段です。
「私たちは、こんな思いで花を届け、花とともに日々を重ねています」
フラワーキッチン自由が丘の事務所に掲げられた看板は、ブランドの目指す「花暮らし」をこれからも静かに語り続けます。
